「大独身」清水ちなみ

扶桑社
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OL委員会によせられた独身者の独白とアンケートが延々と載っているこの本。

えっと、「負け犬の遠吠え」を読む前にこの本を読んだのですが、
これを書いている今は「負け犬」もすでに読んでいます。
この「大独身」は「負け犬」より圧倒的に身につまされる・・・・・・

独身女が抱える「親の介護」「自分の老後」「孤独死」「貧乏」「仕事」
そんなことをしみじみ考えてしまうのですよ。
「死ぬ時は一人で、腐乱死体で発見されるのかな」とか、
「老後のためにとにかくお金をためてます。あと自分の葬式代と墓代」
とか、先のことを考えている人がとにかく多い。
だから自分も「ああ、私は先のことを全く考えてなかったなあ、お金ためないとなあ」
などと考え込みました。独身なんだからしっかりしないと。

なんて考えてること自体おかしいよなあ。これを読んでとにかく結婚しよう、っていう
気概を持つならともかく、「お金ためないとな」とため息をつく私。負け犬精神だ。

しかし多分独身の全員が怖がっているのが「孤独」
彼女達は将来的孤独に不安がり、今現在の孤独と戦っています。
独身で一人でいることとは、自由とひきかえにした孤独との戦い。
それは、金がないとかそんなことより、よほど切実で、私を恐怖に陥れる。
私はその闘いに果たして耐えられるのか?疑問だ。やっぱり結婚してやる。

自由を謳歌しているはずの彼女達の、一番の趣味が「読書」というのも、
私を震撼させた。結婚しててもできるよ?しかも専業主婦の方が、働く独身より本は読めそうよ?
でも、私も「本を読む時間が欲しいし」とか言いながら結婚という現実を遠ざけているのだ。

孤独が怖いが一人は好き。どうしたらいいんだ私。

独身者にはまた、多分だけど恋愛が怖い、とか人と関わるのが怖い、なんて
人もいるんだろうな、と思う。だって「4人に1人が処女」らしいし。
処女=大恋愛をしていない人、ってイメージが私にはあるのだが、それは失礼か?
いずれにせよ、男と女の生臭いやりとりを知らない気がする。
かくいう私だってそんなことを語れるほど練られちゃいないけどね。

そんな、さまざまな独身女たちの本音が綴られた怖い本です。
OL委員会の本はどれもこれも面白いのだが、これだけは笑えなかったなあ・・・

ちなみに同じシリーズの「大失恋」はなぜか一時期家に2冊ありました。
電車に乗る前に、前買ってたのに忘れて買ってしまったものが。
当時私に何が?と思うが、この本は普通に面白かった。
ネガティブな内容でも、自分と同じ思いをしている人がいるというのは、やはり救いになる。

となると、「大独身」も一つの救いの形でしょうか。